どうも、中小企業で人事の仕事をしているなづです。
3月の初旬、知人から電話があり新型コロナウイルスに関する相談がありました。
職場で新型コロナウイルスに感染した人が出たけど、自分が自宅待機になった場合、給料はどうなるの?
すぐそこにコロナウイルスが迫っている!
正直、身近に罹患した人が出たということで、本当に驚きました。
騒ぎになる前に衛生用品や心の準備をしておいたつもりだったけれども…
知人の会社では、接触した同僚に自宅待機をさせていて、今のところ新たな罹患者も出ていないようでなによりです。罹患者には給料も全額支給する対応をとっているようですが、自宅待機者がどのような対応になるのかまだ会社から話がないようです。
今回は新型コロナウイルスによって会社を休むことになった場合に慌てないよう、生活保障についてまとめます。
新型コロナウイルスにかかわる理由で会社を休んでも、ある程度給料は保障されている。
会社から休業手当が支給されるか否かは「使用者の責に帰すべき事由」による休業であるかどうかが判断基準になります。これは新型コロナウイルスに限らず「使用者の責に帰すべき事由」ですべて判断されます。「使用者の責に帰すべき事由」=「会社の指示で」と読み替えるとわかりやすいかと思います。
自身が新型コロナウイルスに感染した場合
この記事の投稿日時点では、新型コロナウイルスに感染した場合、都道府県知事が行う就業制限に該当し、指定の病院に入院することになります。入院することは会社の指示ではありませんのでこのケースでは会社は休業補償する必要はありません。
しかし、病気で休んでいることになるので、このケースでは会社の健康保険に「傷病手当金」を請求すると、傷病手当金(概ね1日あたり日給の2/3程度)が支給されます。
満額ではないにしろ非常に助かります。
会社から予防のため休業の指示があった場合
この場合は会社の判断により休業ですので、休業補償が支払われます。休業補償の額は労働基準法では大体6割と決められています。6割は労働基準法の最低限の額ですので、会社の判断で満額支給されるケースもあります。
自主的に会社を休む場合
発熱などの症状があり自主的に休む場合や、育児の都合で休む場合は、会社の都合ではないので、休業補償は支給されません。ただし有給休暇を使用して休むことも考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。会社勤めのかたはある程度給料の保証はされていてるので、金銭面ではある程度は安心できるかと思います。
本当に厳しい状況なのはフリーの方ですよね。政府が日給4,100円の保証と発言されていますが、具体的な手続きや時期などは明示されていません・・・
一般の方は、政府の指針に従い、感染予防につとめることに尽きのみです。
また、厚生労働省のHPにも新型コロナウイルスに関するQ&Aがまとめられたページがありましたので、載せておきます。
www.mhlw.go.jp